2019の記録

2019年1月。メリーがイノシシのぬいぐるみでご挨拶。私も4回目の年女です。

イノシシ年の挨拶はメリー。
お正月は畜舎一番奥のぬかるみをはいで砂利を詰め、コンクリを張る作業に没頭しました。


牧場北側の急傾斜で育ちすぎたケヤキやエノキを倒れる前に伐採し、広場の日当たりと風通しも良くなりました。得た木材は土手の補強に使います。
コンクリとブロックで基礎を作り、丸馬場横に倉庫を設置。エクイエンスの講習会も行われました。

丸馬場のゆがんだ杭を打ち直し。
馬たちの練習もスムーズに。
雨の少ないうちに放牧場の整地。
牧場北側の急傾斜で育ちすぎたケヤキやエノキを倒れる前に伐採
広場の日当たりと風通しも良くなりました。
今回も重機で補助に回ります。
得た木材は土手の補強に。
コンクリとブロックで基礎を作り、丸馬場横に倉庫を設置。(2019年秋の台風で倒壊)

2月。大久保の畑で見事なねぎができました。

下仁田ネギ。
ふきのとうが出てきて
馬たちは刈ってきたススキを食べています。
杉の丸太を利用して、簡単な削蹄用の台を作りました。
2月になると、馬たちが横になって太陽を浴びる日が増えてきます。
12日にはウグイスが初鳴き。伐採した木に馬たちが集まってバリバリと葉を食べていました.
丸馬場にマジックテープのダーツをつけて子供たちに遊んでもらったり。
ドウの足腰のストレッチ用にヘイネットを吊りました。
畜舎奥の部屋に入り込むパンダ除けに横木を足しました。

3月。母屋横の泥で詰まった溝を掘って開通させました。

蓋が固定されており、雨のたびに詰まります・・
近所で杉の伐採があり、焚き火の焚き付け用にいただきました。
馬ふんが乾く時期なので、たい肥として運びます。
9日には大久保の畑の牧草刈り取り。
ちびっこ乗馬の懐かしい風景。
枯れて伐採した川沿いのコナラの大木に仕込んでおいたしいたけが出始めました。
原木しいたけは香りが良いのです。
17日にはケヤキの大木の伐採時に斜面で転倒、丸太の下敷きになって打撲傷を負い、しばらく足を引きずって歩くことに・・。
隣地に枝を放置できないので、神奈川の友人に助けを求めました。
杉の枝置き場を作り、焚き付けを乾かせるようにしました。
月末の竹の伐採風景。
丸馬場上の土手でモミジの苗木が育ち始めました。

4月。竹やぶで伐採しながら携帯で元号が令和と発表される中継を見ました。

令和発表の瞬間。テレビが見られるガラケーでした。
春休みには地元の方にお手伝いいただき、川沿いに降りられるようになりました。
懐かしのジェットストリーム(1985)の空き瓶を発見。
アライグマの足跡が見られるようになりました。
4月7日には吉井の井戸のソメイヨシノが満開。
畜舎横に生えていた杉を切って土手固めに。
地面の乾いた時に放牧場の地ならし。
丸馬場の柵の補修。
馬の抜け毛でアートを作りインスタグラムを始めました。
ミツバチの巣箱に探索蜂が。

5月。GWは破竹のたけのこ掘り。

一番美味しいタケノコです。
青草も勢いが増して、馬たちの一番幸せな季節に。
喜びの放牧。嬉しいと空を蹴るので距離を取っています。
犬がいなくなり馬カフェにオスの野良猫が入ってしまい臭うので、とげとげのマットを敷いて防御しました。
仁平さんの講習会。
重労働、草運び。
放牧場には瓦を入れて地固め。
大久保の畑の垣根を剪定。
月末には丸馬場に巣作りしかけたオオスズメバチの女王を捕えて遠くに放しました。巣作りされたら一大事です。
ラバのコメリの鞍に装着するSADDLE BREECHINGも到着。胸の細い彼女の鞍が前にずれなくなりました。
玄関のミツバチの巣箱に入ったのは西洋ミツバチで、お客様が刺されないように養蜂家にお譲りしました。

6月。目が弱くなってきてまぶしくてたまらないので、カーテンを遮光タイプに替えました。

遮光カーテンは右側です。冷房の節約にもなります。
ホタルブクロが咲き7日ごろに梅雨入り。
草の上で転がるのが大好きなコメリ。
梅雨の晴れ間に柵直し。
軽トラで草を運び込みます。
丸馬場横に鉄枠を使って簡単な日よけを増設。
モリアオガエルが畜舎横に産卵してしまい、池まで持っていきました。以後、毎年繰り返されています
馬カフェの古いテーブルを片付け、大きなものに入れ替えて厚手のビニールを張り使いやすくなりました。

7月。雨の合間に作業する毎日。畜舎入り口に砂利を入れました。

梅雨の合間に馬具を高圧洗浄。
梅雨のトレッキング。
雨どいがないので、滝のようになります。
畜舎の入り口を砂利で固めなおし。
丸馬場に水がたまるようになってしまいました。
外周をきれいに伐採して
泥をはぎ、
砂利を詰めなおし排水を促しました。
馬カフェに網戸カーテンをつけるも効果ゼロ!
重機に乗れる日は竹やぶコースに瓦を入れて路肩を固めます。
雨のたびに路肩が弱ってしまうのです。
6月24日ごろに梅雨明け。梅を干しています。

8月。乾いた丸馬場ではだか馬。。研修生さんと「カジュアルな体験型のホースリーダープログラム」用の画像を撮影しました。
31日には思い切って三代目となる新しい大きな重機を納車。最初は3トンにしようと思っていたので「ちょっと大きすぎたかな?」と思いました。

暑い日には水を撒いて放牧場の温度を下げようとしましたが、逆に蒸し暑いので涼しい川沿いに放牧に出す日を増やしました。
丸馬場の土手をイノシシが崩すので重機で盛り直し。
傾斜の崩れたトレッキングルート道路を補修。
路肩に瓦を埋めます
杉の端材を打ち込み。重労働です。
乾いた青草を運び込んでいます。
お盆には馬たちと川へ。
研修生さんと「カジュアルな体験型のホースリーダープログラム」用の画像を撮影しました
ブラシ掛けでうっとり。

8月31日には思い切って三代目となる新しい大きな重機(5トン)を納車。
(最初は3トンにしようと思っていたので「ちょっと大きすぎたかな?」と思いましたが、このわずか8日後に
「5トンにしておいて良かった!」と思える台風15号の被災があったのです。被災後はガソリンや軽油も思うように入手できず物流も止まったので、今思うと奇跡のような納車でした)

たくましい後ろ姿。

9月、イノシシが畜舎横の壁を崩し始めてうんざり・・

イノシシは生活に影響する土手堀りの被害も深刻です。車道が通れなくなったりします。
記録的な残暑の中、コンクリを練って馬カフェにつながる土手を直しました。
新しい重機のパワフルさに感動。
今まで太刀打ちできなかった切り株も簡単に起こせます。

9/9 台風15号で牧場全体が被災し停電・断水。

9時には携帯電話もつながらなくなり固定電話もテレビも有線放送も途切れ情報の一切が手に入らない中、とりあえず牧場入口にかぶさった木を伐採して重機で片付け、車が通れるようにしました。
納車されたばかりの重機、いきなり大舞台!!です。断水中、馬たちは川の水が飲めたのは幸いでした。

被災時の気象図。こんな被害が出るなんて、誰も予想せず。
携帯も電話もメールもテレビも光ケーブルも繋がらなくなり、有線放送すら途切れました。
最初に道路をふさいでいる木を伐りました。チェーンソーが使えて本当に良かったです。
樹齢80年を超えているような木は根こそぎ折れました。
重なって倒れたエノキやケヤキ。
馬たちの被害はありませんでしたが倉庫の屋根ははがれて工具も馬具も泥まみれ!
半年前に設置したひさしも飛びました。
作ったばかりの丸馬場の日よけも倒壊。
自分で修理しようにも、ホームセンターからあらゆる資材が消えました。
洗濯と風呂に不自由します。連日の断水にしびれを切らして石鹸持参で川で泳いだら、冷たくて史上最高の心地よさでした。
母屋のリビングの上の瓦が飛びました。
「落ちたら救急車を呼んで!」とボランティアさんに言い残して屋根に上り、ブルーシートを張りました。
母屋は基礎が高いので3階建てと同じくらいの高さ。
アドレナリンが出まくって、命綱なしでブルーシートを張りました。(今なら絶対にやりません!)
近くの神社。ご神木のような大きな木は、各地で多く倒壊し建物を壊しました。
道路に転がっていた無数のコンテナ。
国道沿いは瓦だらけ、飛んできた看板や波板だらけ。電線も垂れ下がったままでした。
記憶のないところに家が出現し、「??」と思ったら藁ぶき屋根のトタンが丸ごと飛んだものでした。

近隣では藁ぶき屋根のトタンが飛んだお宅が多く、そこかしこで100年前の風景が見られました。
気の毒でカメラのシャッターが切れません。

停電が続く中、車のエンジンをかけて充電しましたが、間もなくガソリンや軽油も店舗から消えてしまいました。

9/11 新しい重機の力とタッグを組んで単身復旧作業。大久保の畑のヒノキを伐採して片付けました。

シンボルツリーだった2本のヒノキ。
ヒノキの根っこ。
牧場建設でチェーンソースキルも身についているので、作業もさくさく進みます。
母屋の太陽光パネルで昼間だけ充電できることを知り、助かりました。
13日にはエクイエンスの藤本先生が波板や材木を届けてくださいました。

18日、ようやく通電。SNSで災害ボランティアのマッチングを行っていることを知り、秒で応募しました。
その日のうちに愛媛県の近藤さんチームとつながり、ゲストハウスを宿としてお貸しながら一緒に復旧作業をすることに。偶然ですが、母の出身地の方たちで伊予弁がとても懐かしいです。

愛媛のボランティアチームとつながりました!
現場の下見。
9月19日、うちよりもっと大変なお宅を先に手伝いに行きました。
ボランティアチームが他の場所の復旧に当たっている間は私も小さな幹を伐採し、作業がしやすいようにしました。
折れたケヤキの片付け。重機がフル稼働。
ゴムキャタピラが外れた時にも直してくれた近藤社長。

お天気にも恵まれ一般ボランティアさんの応募もたくさんいただいて、作業は思いがけない速さで進みます。Amazonから匿名の支援物資も大量に届いて、ありがたい限りでした。

エクイエンスのみなさんと。
南側のトレッキングルートで大量に倒れた杉の木。
SNSを通じてきてくださったボランティアの皆様。
9月23日ごろにはようやく資材も入手できるようになりました。
道の駅には見たこともない大きさの自衛隊の重機が。

深い穴を掘って基礎と柱を増設、折れて複雑に入り組んだ竹の除去も始めました。

1人だとはかどらない土嚢作りもマンパワーであっという間です。
屋根のブルーシートを押さえたり、崩れた土手を補修したりするのに使います。
市役所前の臨時被災ごみ受付。
竹やぶ下に倒れこんだ木も除去。
ボランティアさん。ゆがんだ倉庫の単管の棚をばらしてくださいました。
深い穴を掘って駐車場の基礎と柱を増設。
折れて複雑に入り組んだ竹の除去も始めました。
作業中の私。
竹にからんだ倒木。
被災を免れた唯一の作物、かぼちゃ。

3日にはプロの方と鴨川の消防署のみなさんが作業に来てくださって、川に倒れこんだ大木があっという間に撤去されました。

手際のよいこと!
消防隊のみなさん。
重機も入れず、撤去をあきらめていた川沿いがきれいになりました。
10月6日には気分転換で原岡海岸の清掃ボランティアに参加してリフレッシュ。
森の幼稚園・はっぴーから手作りのアシスト瓦をいただきました!
再び屋根に上がって割れた瓦と取り換えました。
ボランティアに来てくださった親子とエクイエンスメンバー。

ボランティアさんたちと竹の片づけを進める中、さらに大きな台風が来るとのニュース。
「復旧作業の終わっていないあれもこれも、屋根のブルーシートも、倉庫の中の資材も全部飛んでしまうのか・・」と悟りの気持ちでその日を迎えました。

屋根もない中、絶望の天気図。

10/13 台風19号襲来。

屋外倉庫が壊れました。
張りなおしたばかりのトタンが飛びました。
畜舎の壁の波板がはがれましたが、被害は想定よりも小さく済みました。
日本中から集まっている電気作業車。
競走馬の仕事をしている方が土嚢上げを手伝ってくださって
初ラバ騎乗を楽しみました
またしてもホームセンターの資材が空っぽに。
ボランティアさんたちと竹を伐って橋の手すりを作りました。
市役所前には前回の台風からの被災ごみが山のように積まれています。
車庫入り口の柱も立て直して補強しました.

『馬好きさん募集』というタイトルでボランティアを募ったことでテレビやウェブニュースに取り上げていただく機会が増え、牧場の知名度が上がりました。

11月。地元の方にお手伝いいただいて大久保の畑を管理中に、カヤネズミを見つけて記念撮影。

かやぶき屋根がなくなり、カヤが減って年々個体数を減らしているそうです。
大久保の畑の草刈りを手伝っていただきました。
畜舎の床を平らにして棚の基礎作り。
帰省した夫の力を借りて鉄のアングル棚を増設しました。
柵の修正を手伝ってくださったみなさんと。
営業の復旧に向けて丸馬場にウッドチップの搬入。
11/10ごろに咲き始めたミナ・ロバータに心癒されました。
ゆがんだ倉庫の柱をジャッキアップして立て直し。
トレッキングコースが開通したので、ボランティアさんたちに馬たちを曳いてもらいました。
お土産にしいたけを。
17日にはプロの方と伐採。
トレッキングコースの傷んだ大木を除去しました。
11/31 長年の相棒だった古い重機をご近所の方にお渡ししました。

12月。馬搬振興会の岩間さんが来られて大久保の畑を耕しました。

馬たちのトレーニングレベルの高さに驚きました。
途中でスキが折れてしまい、牧場にあったものを使うことができました。
趣味で集めていたものです。
馬具をお借りしてメリーに付けたところ、すぐに落ち着いて曳くことができました。

9月の台風の三日後にリリースされたドラクエウォークをようやくインストール、初代からのプレイヤーは自分の牧場がふりがな付きで表示されたことに感動しました。

自分の家がゲームに出る時代になるとは!
伐採したコナラの木を使って車庫の土手を補強。
12/11ごろから放牧場のひさしと壁の補修を始めました。
建設中の角材をかじる馬を追い払い。
はしごで体をかくシャイン! スリル満点。
15日、仁平さんの出張講座。
年末のはんてん乗馬
夫も帰省して手伝ってくれました。

9月からは激動でしたが、新たなご縁もたくさん繋がって嬉しい一年となりました。

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